どちらの手で見れば良いの?
「手相を見てください」と占い師さんにお願いする時、
あなたなら右と左のどちらの手を差し出すでしょうか?
右?
左?
実は、どちらの手から見るかという順序は、
東洋の手相学と西洋の手相学で異なっています。
まず、東洋の手相学では、「どちらが利き手か」ということは関係なく、
成人するまでは男性は左、女性は右手の手相を観ます。
そして、成人した後は逆で観る、という順序です。
これに対して西洋の手相学では、男女の別なく
「利き手は後天的な運勢を表す」と考えます。
手相は脳の発達と密接な関係があると言われていますし、
手の筋肉や血管の発達具合に同調して変化していくものです。
それを考えると、よく使う利き手と、
あまり使わない手との間で手相に違いが出てくるのもうなずける話です。
東洋と西洋、両方の考え方を踏まえて、
筆者は次のような順序で手相を観るようにしています。
@男女ともに、持って生まれた宿命=運命を観るときは、
利き手でない手で手相を観る。
A男女ともに、後天的な運勢を観る場合は、利き手で手相を観る。
まずは両手を観て、それから利き手を観るという順序ですね。
つまり、利き手ではない手の方が利き手よりも良い手相をしている場合は、
現状の自分に不満を感じている可能性が高いというわけです。
「線=手相」ではない
手相を観て欲しいという場合、
ほとんどの方はいきなり手の平を差し出すと思います。
しかし、手の平に刻まれた線だけが手相の全てではありません。
まずは手の大きさや形、感触、血色を観ましょう。
そして次に、指の長さや形、爪の形を観る。
手の平を観るのはその後です。
このような順序で手相を観ることによって、
その人の全体像を把握することができます。
逆に言えば、この順序をすっとばして
いきなり手の平の線を観る占い師は、
ちょっといかがなものかと疑いたくなってしまいます。
それくらい、手相を観る際の順序は大切です。
ちなみに、それぞれのパーツから、
次のようなことを読み取ることができます。
●手の形や色:その人の性格や生活体験
●手の厚み・弾力:その人の体質や行動力、積極性
●指の長さや形:適職や思考能力
●爪の形や根元の三日月部分:健康状態
手の形が意味するもの
人の手をまじまじと観察したことがあるでしょうか?
筆者は電車通勤が長いので、
電車の中で人の手を眺めてしまうことがよくあります。
手の形って、本当に人それぞれなんですよね。
手相について学ぶまで、ここまで手に個性があるとは思いませんでした。
手を観ているだけで、話したこともないその相手の
性格や職業をなんとなくイメージできてしまったり(笑)
もちろん、あくまでも想像の範囲内であって、
実際にその人がどういう人なのかは手相だけではわかりませんが。
ただ、個性豊かな手の形にも、一定のパターンはあります。
たとえば、角ばった四角い手。
働き者で頼りになりそうな手です。
指の節が太い手。
なんとなく理屈っぽいイメージです。
指がすらっとしていて美しい手。
芸術的センスがありそう!
指先が丸い手。
なんとなく活発で器用そうなイメージです。
丸くてやわらかそうな手。
優しい人なのかな…。
実際に手相を観る時も、
この「手の全体像から受けるイメージ」を大切にしなければなりません。
いきなり手の平の線を観るというのは順序違い!
順序を間違うと、大切なことを見逃してしまいます。
手相に限らず、何事も
「まずは全体をつかんでから細部を詰める」
という順序で進めるとうまくいく気がするのは筆者だけでしょうか?