手相で幸せ探し

手相術の基本的な考え方

「手相」=手の平を走る「線」を重視する占い

 

…そんなイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
基本にある考え方は、「手の中には太陽系の星が宿っている」というもの。
図のように、手の平の中には「丘」と呼ばれる部分があり、その丘には
星々から発せられるエネルギーが蓄えられていると考えられているのです。

 

それぞれの部分の肉付によって、
「宇宙からのエネルギーがどれだけ蓄えられているか」、
つまりはその人が持っている“運”を見るというわけです。
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丘がエネルギーの貯蔵庫なら、
指は星からのエネルギーをキャッチするためのアンテナのようなもの。
ですから、手の平の線ばかりではなく、指の状態や手の平の丘の
弾力性などを見るのが本当の意味での「手相鑑定」なのです。

 

ちなみに、「月」の丘にはアンテナがありません。
この理由を筆者もずっと不思議に思っていたのですが、
世界的な手相家である西谷康人氏の著書を読んでやっと納得しました!

 

月は、(恒星である)太陽の光を反射すると共に、
全ての惑星のエネルギーを吸収・放出する役目があるのだとか。
そのため、月には「他人、世間、大衆」といった
“自分以外のもの”という意味があり、
その人の人気運を見る際に役立つのです。

占星術の基本的な考え方

手相術あり、タロットあり、占星術あり…と、
占いには様々な手法があります。

 

中でも、みなさんの生活になじみ深い占いといえば、
なんといっても占星術でしょう。
占星術は、簡単に言うと、
宇宙の動きと人間の間の「つながり」を元にした占い。
星の位置を示した「天文暦」を元に、
その人が生まれた瞬間の星の配置や、今現在の星の配置を導き出し、
それが私たちに与えている「影響」を読むというものです。

 

「星が人間に影響を与える」という考え方自体を
「ばかばかしい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは科学が発展した現代社会に生きている私たちだから言えること。
古代文明が発祥した当時は、星の運行を頼りに放牧や農業を行うなど、
宇宙と生活が強く密着している状態だったので、
物事の判断の基準に「星」があったわけです。

 

例えば、冬になると流行るインフルエンザも、
かつては「星の影響で増える病」と考えられていたのだとか。

 

こうした、天体の動きと人間界の出来事の不思議なつながりを見出した人々は、
やがて天体の動きと人間の人生のサイクルにも
つながりを感じるようになりました。
これが、占星術の萌芽なのです。

 

これは、
「天体の星は私たちの体内にも宿り、手の平の中に運命的な暗示を表す」
という手相学の考え方にもつながっていくのです。

占いと“科学”の意外な関係

このような経緯で、手相術の基本になっている「星」についての考え方は
実は占星術とかなりの部分で重なり合っています。
特定の占いに偏らず、様々な手法の占いを勉強し始めると
すぐにこのことに気付くでしょう。

 

それもそのハズ。
どちらも、根本にあるのは実際の「宇宙」だからです。

 

ですから、例えば
「木星は向上心や希望の星で、超・ラッキーな星!」
「土星は孤独や忍耐の星」
…といった各惑星が持つ“意味”も同じなのです。
どちらも、実は自然科学に非常に近い占いなんですよ。

 

今でこそ、「占いなんて根も葉もないでたらめだ!」などと軽視され、
科学とは全くの別物と捉えられてしまいがちな「占い」ですが、
天の運行を元にして生まれたという意味では科学と大差ありません。
同じ根っこから生まれた学問であると言って間違いないでしょう。

 

そもそも、占星術と数学、音楽は、
もともとは一つのものとして考えられていたもの。
宇宙の運行は非常に秩序だったものであり、
これは数学で説明することができます。
同様に、楽器によって作り出される「和音」も数学的に説明できる…
このことから、それぞれの周期で運行している惑星も、
実は美しい音楽を奏でていて、
それが私たちの魂と共鳴していると考えられていたのです。

 

なんともロマンチックな世界観ですが、
惑星運動の法則を発見したかの有名なケプラーも、
こうした占星術に多大な興味を寄せている一人だったのだとか。

 

他にも、ガリレオやニュートンなど、
科学史に名を残している偉人たちの中には
占星術の実践者だった人が多いんですよ。

 

ですから、「占い=根も葉もない」という考え方は
とんでもない偏見なのです。
逆に言えば、占い師は天文学にも通じていないといけないというわけで…
占い師のみなさん、日々、精進です!