手相で幸せ探し

それぞれの惑星と神話の関係(A外惑星)

【火星(Mars)】
ギリシャ神話では、主神ゼウスとヘラの息子である
「アレス」として登場しています。
争いを好む残忍な神として知られ、
様々な災いの種をまき散らすとして忌み嫌われていました。

 

実は、アレスはアフロディテ(金星)の愛人。
エロスの父親でもあるんです。
アフロディテの夫であるヘファイストスに気付かれても、
二人の愛はさらに情熱を増していきます。
このことから、占いの世界でも
火星と金星の2つの惑星の結びつきは重視され、
恋愛運や相性を見る際にはハズせない惑星となっています。

 

ちなみに、アレスはローマ神話では軍神マルスと同一視されています。
これが、惑星の名前の由来になっています。

 

 

【木星(Jupiter)】
ギリシャ神話では、全能の神ゼウスとして登場しています。
慈悲深い神として知られていますが、一旦怒りだすと、
雷光を放って敵を打つという恐ろしい力を持った神でもあります。

 

恋愛に関しては非常に奔放な神で、
正妻であるヘラの目を盗んでは美しい女性と次々に恋に落ち、
数えきれないほどたくさんの子供をもうけています。

 

ちなみに「Jupiter」という名前は、
ローマ神話の最高神「ユピテル(Jupiter)」が元になっています。

 

 

【土星(Saturn)】
ギリシャ神話では、時間の神クロノスとして登場します。
父であるウラノスを暗殺したクロノスは、
「お前も息子によって私と同じ目に遭わされるだろう」
という父の予言に脅え、生まれた自分の子供を次々と飲みこんでしまいました。

 

妻のレアは、そんなクロノスから逃れてゼウス(木星)を産み落とします。
ゼウスは、ウラノスの予言通り、
のちにクロノスを底なし沼に封じ込めて王位についています。

 

ちなみに、サターンという名前は
ローマ神話の農耕神サトゥエルヌスに由来するもの。
土星の記号は、麦を収穫する際に使用する鎌を表しているのです。

 

このローマ神話によれば、我々人類はかつては土星に住んでいたものの、
土星が突如として氷に包まれてしまったために地球に逃れてきたのだとか。
実際の調査でも土星という惑星は氷点下150度の氷の世界だといいますから、
これは非常に興味深い神話ですよね。

土星外三天体と神話

天王星、海王星、冥王星の3つの星は、
占星術や手相学が生まれた当時はまだ発見されていませんでした。

 

…というのも、地球から27億km以上も離れているために
肉眼ではほとんど見えない星だからです。

 

占い師の中には、
これら3つの星からの影響は考慮せずに占いを行う人もいます。

 

しかし、その一方で、
「土星までの星は人間の潜在意識を、
天王星から外側の星は人間の無意識の領域を象徴しているのだ」
という説もあり、その声に耳を傾けることによって
本人も気付いていない「心の声」を聞くことができると考えられています。

 

 

【天王星(Uranus)】
ギリシャ神話では、天空の神ウラノスとして語られています。
ウラノスは大地の女神ガイアと結ばれることによって
オケアノス(海洋)をはじめとする12の子供を生みだしました。

 

ところが、ウラノスは自分の子供たちを愛そうとはせず、
奈落に閉じ込めてしまったのです。
なぜなら、自分の子供によって王位を奪われることを恐れていたからです。

 

そこで妻のガイアは、末子であるクロノス(土星)への復讐を勧めます。
やがてクロノスは、ウラノスの男根を切り落とし、
支配権を奪ってしまうのです。

 

その際、ウラノスは
「お前も息子によって私と同じ目に遭わされるだろう」と言ったのだとか。
実際、クロノスもまた息子であるゼウスに討たれています。
運命は繰り返される…そんな教訓を与えてくれる神話です。

 

 

【海王星(Neptune)】
ガイア(アース・地球)と
天空の神ウラノス(ウラヌス・天王星)の子供である
クロノス(サターン・土星)と、レアの間に生まれた海の神です。
ギリシャ神話では
ポセイドン(ネプチューン・海王星)の名で親しまれていますね。

 

ポセイドンは、兄弟であるゼウス(木星)とハデス(冥王星)と一緒に
巨神族を征服し、海洋を領土とすることが許されました。
海の神として伝えられていますが、
怒ると海上に嵐を起こすこともあるため、
船乗りには大変恐れられていたようです。

 

また、一説によれば、馬の飼育法と馬術を人間に教えたのは
ポセイドンなのだとか。
ちなみに、ローマ神話ではネプチューンと呼ばれており、
惑星の英語名はこれに由来しています。

 

 

【冥王星(Pluto)】
※2006年に「準惑星」に改められました

 

冥界の神であるハデスは、海の神ポセイドン(ネプチューン・海王星)、
大神ゼウス(ジュピター・木星)の兄弟として知られています。

 

ある時ハデスは、花と実りの女神であるペルセポネを
妻として冥界へ連れ去ってしまいました。
これを知ったペルセポネの母・デメテル(大地の神)は嘆き悲しみ、
娘を探す旅に出ます。

 

ハデスはいったんはペルセポネを地上の世界へ返しますが、
すでに彼女は冥界のザクロを食べた後…。
地上には戻れない身体になっていたのです。

 

そこで、ペルセポネの父であるゼウスは、
1年のうち3分の2を地上で、3分の1を冥界で暮らすように提案しました。
これにより、ペルセポネが不在の4ヶ月間は、
地上には花が咲かなくなったのです。

 

これが、冬の始まりであると語られています。