手相で幸せ探し

手相が描く風景を読み取る

「手相」というと、ともすれば、
手の平に刻まれた線の意味ばかりを追求しようとしてしまいます。

 

しかし、線だけが手相ではありません。

 

まず、自分の手の平を眺めてみてください。
どうでしょうか。そこに描かれているのは「線」だけですか?

 

多くの人の手の平を見比べてみると分かると思いますが、線の濃さは、
盛り上がった「丘(要するに“ふくらみ”のことです)」の高さに
左右されているのです。

 

自然界に目を向けてみても、
丘の隆起が高ければ、その裾にできる谷はそれだけ深くなりますよね。
手相の世界もそれと同じです。

 

手の平の中で、どの丘がどれだけ発達しているか?
その丘の隆起によって、近くを流れる川や谷はどうなっているのか?

 

洋の東西を問わず、手相学では、
運命を判断する際にこの「丘」が表す意味を大切にしています。

手相の中に宇宙を観る

手相,丘

手相は、生涯を通して固定しているものではありません。
その人の生活習慣や生き方と共に、変化していくものなんです。

 

その様子は、惑星が宇宙を移動する様子に例えられます。
そのため、手の平の丘には、それぞれ星の名前が与えられています。

 

なんだか、ちょっとロマンチックな発想ですね!

 

具体的には、 太陽を含む太陽系の7つの星…
太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星が当てはめられています。
残念ながら、海王星や天王星、冥王星は、
占いが始まった時代にはまだ発見されていなかったために
仲間ハズレです(泣)

 

ところで、この7つの星は、カレンダーにも使われていますよね。
そのルーツは、カルデア人という遊牧民。
彼らが、空を運行する星を見ながら曜日を数えていたことが始まりなんです。
カルデア人は、空を運行する惑星を
「未来を啓示する神の使者」と崇めていたそうで、
その動きを夜ごと観察していたのだそうですよ。

 

手相は、天文学や星占いのルーツともつながっているんですね!


手の平の「丘」の意味

手相を鑑定する上で、線と同じくらい重要な意味を持つ「丘」。
そこには、7つの星が宿っています。

 

さて、それぞれの丘はどのような意味をもっているのでしょうか?

 

●丘による手相診断@ 月丘(げっきゅう)
小指下の手首に近い部分の丘です。
絶えず満ち欠けを繰り返す「月」は、
西洋占星術において神秘とロマンの星とされてきました。
ミステリアスでどこか冷たいイメージを持ちながら、
時には地球にやさしい光を投げかけてくれる月。
この月丘には、あなたの裏の顔、本当のあなたが現れると言われています。
この丘が豊かな人は、芸術的センスに優れ、
常に変化を求めるロマンチストタイプです。

 

 

●丘による手相診断A 火星丘(かせいきゅう)
火星丘は、2ヶ所あります。

 

・第一火星丘
人差し指下の、生命線が始まる部分。
そこから、親指の付け根までの範囲の丘です。

 

火星と言えば、まるで燃えているかのように赤く見えることが特徴的。
(実際は錆びた鉄の砂なのですが…)
ゆえに、占いの世界でも、
情熱やエネルギーの象徴として使われることの多い星です。

 

第一火星丘が発達している人は、エネルギッシュで勇敢。
恋愛においても、必ずや勝利者となるでしょう。

 

・第二火星丘
小指の付け根あたりの部分。感情線の起点付近の丘です。
この丘が映し出すのは、あなたの内面の情熱。
この丘に現れる線は、恋のライバルの出現を予言しています。
あなたの心がかき乱されるサインでもあります。

 

 

●丘による手相診断B 水星丘(すいせいきゅう)
小指の付け根にある膨らみがこの丘です。

 

昼は灼熱、夜は極寒という過酷な環境を持つ水星。
占いの世界では、
「水」が持つ「流れ」=「流通」の象徴とされている星です。

 

水星丘から分かることは、あなたがどんな風に人と付き合うのか、
どんな風にお金を使うのか、環境適応力はあるのか、
どんな風に相手に自分の考えを伝える人なのか。

 

この丘にハリがある人は、お金や人間関係の流通が良好な人。
どんな環境にあっても、
まるで水のようにすばやく浸透(=順応)します。

 

 

●丘による手相診断C 木星丘(もくせいきゅう)
人差し指の下のふくらみが木星丘です。

 

木星といえば、太陽系最大の惑星。
あと80倍の大きさがあれば太陽になれたとも言われています。

 

占いの世界においても、太陽に引けを取らない吉星。
木星丘には、あなたがどんな風に幸運を手に入れるのかが現れています。

 

この丘が美しく隆起している人は、誰にでも誠実で愛情深く、
公私ともに豊かで充実した人生を送ることができるでしょう。

 

 

●丘による手相診断D 金星丘(きんせいきゅう)
親指下のふくらみの部分です。
生命線を「谷」と考えれば分かりやすいのでは?

 

ご存知の通り、金星はその美しい姿から
「ビーナス(女神)」に例えられる星。
しかし実際は、何もかもを溶かしてしまう濃硫酸の雲に覆われた
過酷な環境です。
「美しいものにはとげがある」という言葉がぴったりな星なんですね。

 

この金星丘が現れているのは、生命力や活力、セックスアピールなど。
恋をしたらあなたはどんな行動パターンを取るのか、
あなたにはどんな魅力があるのかを教えてくれます。

 

この丘のハリが弱い人は、性的魅力に欠けるところがあり、
恋愛で苦労しそうです。

 

 

●丘による手相診断E 土星丘(どせいきゅう)
魅力的な環が特徴の土星。
60個以上もの個性的な衛星を従えている様は、
まるで羊を集める羊飼いのよう。
そのため、「羊飼い惑星」とも呼ばれています。

 

この土星が宿っているのは、中指下の丘です。
土星は、木星に次ぐ大きさを持つ惑星として大きな地位を持っており、
私たちに制限や忍耐を強制します。
もともとは太陽系の一番外側を回っていると考えられていたことから、
物事の「限界」を象徴するものとされてきました。
また、羊飼いが羊を統制するように、
私たちの日常生活に反省を自制を与えようとするのです。

 

この丘が色ツヤよく発達している人は、忍耐強く、
自分で自分を戒めることができるタイプの人。
マイペースに努力を積み重ねます。
ただし、極端になると孤独に陥りますので注意が必要です。

 

 

●丘による手相診断F 太陽丘(たいようきゅう)
太陽系の王者といえば、やっぱり太陽。
たった1日で、私たち人類が使った全てのエネルギーを
まかなえるだけのエネルギーを生み出すというから驚愕です。

 

そんな圧倒的なパワーを持つ太陽は、
占いの世界でも特別な存在として君臨しています。
活動力や生命力、人気、信頼、カリスマ性…。
それを表しているのが、薬指の下の「太陽丘」です。

 

ここがふっくらと隆起していて、
なおかつくっきりとした縦線が刻まれていれば、
周囲の信頼を得て大成功する証。
多くの人の協力で、確実に人生の勝者となるでしょう。