手相で幸せ探し

太陽系の元祖・最外殻惑星

今でこそ、太陽系の惑星の中で最も遠い惑星は「海王星」と知られていますが、
それは望遠鏡が発明されてからのこと。
かつては、土星が太陽系の最外殻惑星であると思われていたのです。

 

土星は、太陽系の中では木星の次に大きな惑星で、
その直系は地球の6倍。
明るさも0等星くらいですから、肉眼でも見つけやすい星だと思います。
(ちょっと黄色いのが特徴的です)

 

しかし、ヘリウムのガスでできているため密度は地球の8分の1と非常に小さく、
「水に浮く惑星」としても有名です。

 

また、土星といえば、やはり最大の魅力はあの「環」でしょう!
土星は、自転軸を太陽に対して約27度傾けた状態で
約29年半かけて太陽の周りを一周しますが、
地球と土星の位置関係によって環の見え方が変わるのです。

 

環がほとんど見えなくなる時期もあれば、
写真でおなじみの“ドーナツのような”環がハッキリ見える時期もあり…。
様々な表情で私たちを楽しませてくれるため、
天体愛好家のみならず一般の人々の間でも人気の高い惑星なのです。

星占いと「土星」

星占いが生まれた頃、
土星は「太陽系の最も外側を回る惑星」と考えられていました。

 

そのため、占いの世界では、
外側の世界との「国境」、未知の世界との「境目」を象徴する星
として知られています。
まだ見たことのない世界に対して私たちは、
恐怖や不安を感じる一方で、希望や憧れも抱くものです。
限界や境界を自力で超えた所には、
まだ見ぬ素晴らしい世界が広がっているのではないか…と。

 

土星が私たちに教えてくれるのは、
未知の世界へ挑戦することや試練を乗り越えることの厳しさはもちろんのこと、
その先にある未来や希望なのだと言っても過言ではないでしょう。

 

「土星=試練の星」というイメージだけが先行し、ともすれば
幸運や喜びとは縁遠い星のような印象を受けてしまいかねない土星ですが、
実際は大きな幸運をもたらしてくれるラッキーな星。
学びや成長の機会を与えてくれる星ですので、
土星のパワーをうまく生かせば自分を大きく成長させることができるのです。

 

実際、土星が自分の星座に位置している時期に、
大きなチャンスに恵まれたり、大抜擢を受けたりしている人も多いんですよ。
越えなければならないものを、
もがきながらもなんとか自力で超えることができた時、
人は確実にステップアップします。

 

土星はひとつの星座(宮)を約2年半かけて運行しますので、
自分の星座に土星が巡ってきた時には自分を変えるチャンスです!

 

※ただし、土星から受けるパワーがマイナスに作用すると、
自分を過度に抑圧したり、試練をマイナスの方向にばかり考えてしまって
不満や失望に苦しむ日々になってしまうかもしれません。
土星から与えられた試練は次の飛躍に向けての準備なのだと思い、
焦らず・くさらず自分の内面を磨きましょう。

 

【星占いでの象徴的な意味】
忍耐力、持久力、努力、苦労、沈着、冷静、制限、修行、信仰、試練、悩み、
秩序、自立心、孤独

 

手相占いにおける「土星」の意味

私たちの手の平にある「土星丘」は、
中指が受信した土星のエネルギーを蓄える貯蔵庫です。
手相占いでは、この土星丘の状態を見ることによって
その人の忍耐強さ、勤勉さ、持久力、孤独、冷静さ…等を判断します。

 

土星丘が豊かであれば、土星が持つプラスのパワーをたっぷりと蓄えているということ。
忍耐力や持久力に優れ、
辛い試練や孤独に耐えて成功をつかむことができるでしょう。

 

真面目で思慮深く、勤勉であることも
土星のプラスのエネルギーを受けている証拠です。

 

逆に、ちょっとしたことですぐにくじけてしまう人、
根気がなく一つのことが長続きしない人は、
土星丘のエネルギーが不足しているタイプでしょう。

 

何事も消極的で思考がネガティブ、そして、
試練を前にするとどうしても楽な方向へ走ってしまうという人は、
土星こそが成功のカギ。
自分に足りないものをきちんと自覚し、
その欠点に正面から向き合うことができれば、人は必ず変われます。

 

手相は、“ウィークポイント”を自覚させてくれるツールとしても有用なんです。
他人に指摘されるとカチンとくることも、自分の手相が教えてくれるなら…
「うるさい!」とは一蹴できないものですよね(笑)。