太陽に祈ることで救われる?
毎年、お正月になると、
「ご来光」を拝むために人々は山や海へ出かけていきますよね。
日本に限らず、太陽は古くから世界中で神格化され、
今なお崇拝の対象となっている星なのです。
それもそのはず。
私たちが凍死することなくこうして快適に外を歩けるのは、
空に太陽が暖かに輝いているから。
今こうして空気を吸って生きていられるのも、
太陽の光を受けて光合成を行う植物がいたからこそです。
(もっとも、最近の調査では、海の深いところには
太陽の光に頼らず生きられる生物がいることも明らかになっていますが…)
太陽の規則正しい運行と“季節”が
密接に関係していることに気付いた古代の人々は、
太陽を崇めることによってその年の豊作を願っていたといいます。
農業技術の飛躍的な発展によって、
季節に関わらず通年で収穫できる野菜や果物も増えている現代では、
太陽に感謝するという意識そのものが薄れつつあるのではないでしょうか。
しかし、それでも、ご来光を拝んだり、
日食の観測を楽しみに待ちわびたり…と、
太陽を「特別な何か」として崇める心は
私たちの中に確かに息づいているような気がします。
星占いと「太陽」
占いの世界でも、太陽は非常に重要な意味を持つ星と考えられてきました。
なんといっても、空で最も強い光を放つ星ですからね。
TVや雑誌のいわゆる「十二星座占い」というのは、
実際は「生まれた時に太陽が12星座のどの位置にいたか」を表すものであり、
誕生日は、
「太陽が1年に一度、自分が生まれた時と同じ位置に戻ってくる日」なのです。
つまり、誕生日を祝うということ自体が、
太陽を意識していることに他ならないというわけ。
太陽系の惑星全てに光を与え、
それぞれを個性豊かに輝かせる力を持っている太陽は、
まさに「生命力」の象徴。
星占いの世界では、太陽の力がプラスに作用すると
「強い意思、ブレない核心、生命力、力強さ、強い精神力」
…といった頼もしい意味として表れます。
逆にマイナスに作用する場合は、
「怠惰、傲慢さ、根拠のない自信」といった意味に転じてしまいます。
【星占いでの象徴的な意味】
意思、行動パターン、生存本能、命、生命力、活力、自信、威厳、父性、
女性にとっての夫、男性にとっての成長した自分自身、男性原理、
高揚、尊厳、支配力、目的達成の到達力
手相における「太陽丘」の意味
私たちの手の平にある「太陽丘」は、
薬指が受信した太陽のエネルギーを蓄える貯蔵庫。
手相占いでは、この太陽丘の状態を見ることによって
その人の人気、芸術性、成功、名誉、自己表現力などを判断します。
太陽丘が豊かであれば、
太陽が持つプラスの意味をたっぷりと吸収しているということ。
逆に太陽丘が貧弱であれば、太陽が持つまばゆいばかりのパワーを
自分の中に取り入れることができていないということになります。
合わせて、手相占いでは
この太陽丘に出る「太陽線」という縦線を非常に重視します。
この線が入っていれば、まるで太陽のように快活な人柄で
周囲の人気を集められるタイプの人であることが多いのです。
というのも、自分の意思がはっきりしている上に
「自分のアピールポイント」がよく分かっているから。
つまり自己表現能力に長けているため、
どうすれば運をつかめるかを自分でよく分かっているのです。
ちなみに、その人の努力次第でこの線を出現させることも可能。
まずは自分の長所はどんなことなのか、
自分の「核」には何があるのかを見つめ直して!