金星はスポットライトを浴びた「女優」
「金星がどの辺りの空に出る星なのか、知らない」という方でも、
おそらく金星はよく目にしているハズです。
なぜなら、金星は非常に明るく、そして美しく輝く星だから。
街ですれちがった美しい女性がなぜか脳裏に焼き付いて離れないように、
金星の輝きも強烈な魅力で私たちを惹きつけます。
条件次第ではマイナス4.7等星の明るさを放ちますが、それはさながら、
スポットライトを浴びた女優さんのよう!
その美しさは平安時代の人々の心も魅了していたようで、
かの有名な清少納言の『枕草子』にも
金星の美しさを愛でる文章が記されています。
金星といえば、「明けの明星・宵の明星」として知られていますが、
実際、金星は明け方か夕方に姿を現します。
1年のうち、約半年間は夕方の空に見えていますが、その後の半年は姿を消します。
そしてさらに半年後、今度は明け方に姿を現す…
というサイクルを繰り返している星なのです。
妖艶な魅力と思わせぶりな態度で男性の心を惑わし、
ふっと姿を消して、再び戻ってくる…
そんな“小悪魔”な要素を持った女性を金星と重ね合わせてしまうのは
筆者だけでしょうか?(笑)
星占いと「金星」
星占いの世界では、
金星は「女性的な魅力全て」を象徴する星として用いられています。
人を魅了するしぐさ、雰囲気、言葉…
これらは、金星が司っていると考えられます。
ですから、金星の力がプラスの方向に作用すれば、
その人は女性らしい魅力にあふれた
チャーミングでセクシーな人になるでしょう。
芸術的センスにも恵まれますので、
ファッションリーダーとしても周りから慕われるかもしれません。
言うまでもなく、恋愛運も◎!
肉体的にも精神的にも幸せな恋を経験することになります。
金星の作用が弱いと、女性らしい魅力(色気)に欠けた
少々やぼったい印象に。
金星の作用がマイナスに作用すると、
女を安売りするような行動を繰り返し、快楽におぼれ、
恋愛も「遊び」のような付き合いを繰り返す傾向があるようです。
【星占いでの象徴的な意味】
愛、恋愛、美、芸術、音楽、美術、魅力、女性的な人、女性的な力、
社交、レジャー、楽しみ、エロス、平和、調和、愛人
手相占いにおける「金星」の意味
私たちの手の平にある「金星丘」は、
親指が受信した金星のエネルギーを蓄える貯蔵庫です。
手相占いでは、この金星丘の状態を見ることによって
その人の愛情運、健康、芸術的センス、人生を楽しめるかどうか
…等を判断します。
金星丘が豊かであれば、
金星が持つプラスのパワーをたっぷりと蓄えていますから、
魅力的で愛情に恵まれた人生を送ることができるでしょう。
異性のみならず同性をも魅了するセクシーな色気も、
金星によって授けられたパワーです。
残念にも金星丘が貧弱な人は、恋愛面がイマイチ盛り上がりません。
愛情表現がうまくありませんし、肉体的にもスタミナが足りないので、
相手にとっては「ちょっと物足りない…」という存在になってしまうかも。
恋愛に限らず、
自分が「楽しい!」と思うことを見つけるのが苦手なようです。
しかし、だからとって
「自分はつまらない人間だ」なんて卑屈になることはありません。
本を読んだり、人づき合いの幅を広げる努力をしたり、
新しい何かを始めてみたり…。
人生に対して「前向きになろう」という気持ちがあれば、
人がまとうオーラは自然と変わってくるものです。
努力によって身に付けた知識や経験の積み重ねこそが、
その人の“魅力”を形作る原料になると言っても過言ではないのです。