手相で幸せ探し

手相は流動的なものである

手相を鑑定する際、ぜひ常に心に留めておいていただきたいのが
「手相は流動的である」ということ。

 

「私は感情線が○○だから、“あげまん”になれるんだ」
「俺は運命線がこうだから、大成功できる」
…と得意げに語る人がいますが、
これはある意味では正しいのですが、ある意味では間違っています。

 

確かに、手相はその人の性格や
これからたどる未来を怖いくらい正確に反映しているという側面がありますが、
それが「確定ではない」こともまた事実。
手相は、あくまでも「今の状態でいけば、将来はこうなりますよ」という告知。
もしもその鑑定結果にあぐらをかいて
その人がやるべきことをやらないようになってしまえば
未来も変わってくるわけです。

 

人は弱くてズルい生き物ですから、「良い手相をしている」と言われれば、
それに満足・安心してしまいますからね。

 

…しかし、そういうタイプの人は、
手相鑑定の意味をよく分かっていない方なのではないでしょうか。

 

何のために手相を鑑定してもらうのか?
…その答えは人それぞれでしょうが、筆者は
「自分を見つめ直すため」「自分の人生の軌道を修正するため」
ではないかと思っています。

 

手相を鑑定した時、その結果が良ければ
「あなたの生き方は間違っていないよ」と肯定されたことになりますから、
今の生き方を続けていけば本当に大きな幸せをつかめるでしょう。

 

逆に、「今のままじゃ幸せになれないよ」という答えが出たならば、
自分の生き方や人生の考え方を変えなければならないでしょう。

 

手相に表れているのは、あくまでも「その人の生き方」や「心のありよう」。
その人自身が変われば、手相も一緒に変化していくものなのです。

大切なのは「全体」

手相鑑定に関する書籍をひも解くと、

 

「人差し指の下に“十字”が刻まれていると、大成功する」
「運命線が月丘から昇っていると人気運が高い」

 

…といった具合に、
手の平に刻まれている線がどのような意味を持っているのかが
詳細に記されています。

 

しかし、これを元に、

 

「やった!俺の人生は大成功間違いナシだ」
「私は、人から愛される星の元に生まれているんだ」

 

…と、言い方が悪いですが“調子に乗ってしまう”ようではまだまだ勉強が不十分!
手相は、一本の線だけではなく、手の平の大きさや指の長さ、丘の形状、
他の線との位置関係…と、全体を見て判断するものです。

 

非常に運に恵まれた線を持っていても、
手の平全体にハリがなく貧弱であればその意味は弱まってしまうでしょう。
逆に、線の流れだけ見れば泣きたくなるほどツイていない手相だったとしても、
手そのものに瑞々しい生命力があれば、
その人は自分で運を切り開く力を秘めている人です。

 

手相を鑑定する際には、
「大切なのは全体を見て判断すること」
と、肝に銘じておきましょう。

インスピレーションを大切に

慣れるまではあまり実感がわかないかもしれませんが、
何人もの手相を鑑定しているうちに、
手や手の平を見た瞬間に“ビビッ”とくる何かを感じられるようになってくるハズです。
いわゆる、インスピレーションというものでしょうか。

 

この人は感情的になりやすい人なんじゃないかな、
この人はあまり深く物事を考えない人なんじゃないかな、
この人は胃腸関係が弱そうだな、
あまりお金持ちではなさそうだけど本人は今の生活に満足しているんだな、
この人は現実に不満が多いんだろうな…

 

そういったことが、手の平を見ただけで手に取るように分かってくると思います。

 

実は、手相鑑定ではこのインスピレーションが結構大切。
手相にも「人に与える第一印象」というものがあり、
それはわりとその人の本質に近いものなのです。
…そう考えると、人に手の平を見せるのがちょっと恥ずかしくなってきますよね(笑)

 

人の秘密の内面をこっそりのぞけるのも、
手相鑑定の醍醐味と言っても過言ではないでしょう。